麻雀業界日報(保管)

麻雀業界日報(2003~2005)の保管

「テッペン」の普及率

トップ者が一定以上の点数に達したときにゲームを打ち切るルールは,「テッペン」という語に集約されるようだ.このルールを採用している麻雀店は実際どのくらいあるのだろうか.
昨日更新された百貫雀氏「雀のお宿」の内容は,福岡・大牟田にオープンした麻雀店のこと.九州では珍しいアリアリルールのお店らしいが,そこで採用されているルールとして話題になっているのが,上記の「テッペン」.トップ者の点数が53000点に達した場合,その局でゲームを打ち切りにする,というルールだ.
同サイトの最新の放言(雑録)「魅惑のテッペン」によれば,このルールは,現在のフリー麻雀ではほぼ標準となっている「トビ(ドボン・箱割れ)」と同様,ブー麻雀起源のものだという.ブー麻雀は,各自がマンガン分(8000点が主流)の点数を持ち,誰かがそれと同じだけ浮いた(点数が倍になった)時に終了,というのが最大の特徴.それを現在の4人打ち麻雀に持ち込んだのが「テッペン」であり,トビよりもはるかに麻雀の醍醐味を味わえるルールである,というのが氏の主張の骨子.
現在WEBで最も細密なルール一覧を公開している「らすかるの家」(管理人:らすかる氏)のコンテンツ「麻雀ルール全集」には,「テッペン」に類似したルールが2つ掲載されている.1つはまったく同じ「天辺」(別名「独走ストップ」)というもの[全集1-10],もう1つは「役満和了による1精算単位の終了」[同8-17]である.
上記によれば,「天辺」というルールについては以下のような細かい違いがあるという([]内は分類No.).

  • 終了するために必要な点数 [ 1-10-01 ]
  • 終了するかどうかの選択権があるかないか [ 1-10-02 ]
  • 天辺成立時に,決めた点数を超えた分も支払うかどうか [ 1-10-03 ]

また,「役満和了による1精算単位の終了」もテッペンと同根(趣旨は同じ)と捉え,更に大阪の麻雀店「e-sou」のルール表にある

  • ガリ以外の点数移動(チョンボ・荒牌など)によるテッペンを認めるかどうか

も加えると,「テッペン」には都合5種類の細かい取り決めがあることになる.
このルールがブー麻雀起源であるかどうか,また「役満ガリ」をこれに含めるかどうか,については異論が多々あるかと思われる.またこのルールを「テッペン」以外の呼称で使用している地域があるかもしれない.引き続き調査していきたい.
自分が調べた中で判明した,「テッペン」ルールをしている店を以下に挙げる.左から順に「店舗名」「名称」「打ち切りとなる点数」である.記載はなかったが,選択権については全ての店舗が無条件で打ち切り,点数を超えた分についても通常通り支払う(「箱下計算アリ」の逆)と思われる.

  • フェローズ(冒頭のお店=大牟田)/テッペン/53000点
  • ゴースタンダード(上野・品川)/特になし/60000点
  • 東風荘(飯田橋・渋谷)/6万点打ち切り/60000点
  • e-sou(難波)/特になし/60000点
  • さん(全国)/特になし/60000点
  • 錦(東京・調布)/天井ルール/60000点

こちらについても,引き続き情報を集めていきたい.
(2003/05/23追記)「さん」を追加.ワッショイ橋口氏からの情報.
(2003/05/23追記)「錦」(東京・調布)を追加.2ちゃん麻雀板過去ログから.
【参考】