麻雀業界日報(保管)

麻雀業界日報(2003~2005)の保管

中国・賭博撲滅運動の見せしめ展

中国で「賭博撲滅運動」が展開されているのは本誌1月18日付記事で紹介したとおりだが、河南省で行われた同運動の成果を市民に披露する会が開かれ、押収した麻雀牌などの証拠品が公開されている模様。NEWSPHOTOには、その画像が6点ほど掲載されている。

冒頭画像を参照していただければ分かるが、大量の麻雀牌で賭博の「賭」の文字を作って市民に披露している。後ろにたくさんのPCモニタが並んでいるのは、おそらくオンラインカジノがらみで押収されたものと推測される。
日本でも、摘発された麻雀店の自動卓などが公開されることがあるが、このような習慣はどの国でもあまり変わらないようだ。ただ中国では、もっと過激な「打ち壊し」が行われている様子もあり、問題の深刻さに違いがあるのも確かである。

麻雀について語ってください。

僭越ながら自分も。
「麻雀は変なゲームです。もし麻雀が奥の深いゲームなら、それは人間の心が奥深いということだと思います。麻雀の変なさを伝えることが、この麻日報の更新の原動力です。」

パチンコ『CR華牌・井出洋介の華麗なる麻雀』

6月20日ごろから導入されるらしい、パチンコの新機種。発売元は奥村遊戯で、「CRホットギミック」なる台も発売していたらしい。

東京大学卒のプロ雀士、井出洋介氏が2002年に同社から発売された『CRホットギミック』を徹底解析。麻雀を取り入れたパチンコ機で唯一の問題点であった「不自然な打ち筋」の完全解消に成功した。


http://www.pachinko-club.com/club/news.php?id=200506010010_0b より引用

高い点(翻数)であがればあがるほど確変への期待が高まる「新昇格システム」が絡み合い、新たな麻雀パチンコのゲーム性を作り出している。


http://777.nifty.com/cs/catalog/777_87/catalog_050531000156_1.htm より引用

何やら素晴らしいシステムのようだが、全くパチンコの知識がない自分にはさっぱり理解できない。どなたかご教授願えれば幸いである。

幕引きショック

賭博禁止活動成果

キンマの記事を書こうと思っているのだが、どうにもこうにも「花引き」の最終回のことが頭から離れない。最終最後の1ページにさえも、

謝々(シェイシェイ)
花引き
竹之丞…

どうして鬼引き・増井次郎は中国語でお礼言ってるの?誰も中国人じゃないのに。誰か教えてくれよ!

ヴォルガ竹之丞が作り出す、可憐な引きの流れは永久に続く!!

お前はスミレの花か!華麗と可憐じゃえらい違いだよ!!
とツッコまざるをえない。
個々のギミックは麻雀で作られているのに、作品全体としては何のテーマもカタルシスもない。マンガのジャンルを表す言葉に「デスエロス」というものがあるが、その顰にならい「デスマージャン」とでも呼ぶべきクオリティである。
近年のトンデモ麻雀マンガの白眉といえば「ジャンロック」と「コンビニ軍艦コッテウシ」であるが、どちらにも作者が楽しく、ノリノリで描いている様子が見えた。しかし「花引き」にはやっつけ感が濃厚に漂う。けだしデスマージャンの始祖にふさわしい。


繁忙期につき粗略にて失礼。明後日くらいには、リニューアルされたオリジナルと一緒にキンマの記事も書く予定である。

携帯で中国麻将の手役をチェック!「ちゅんまで小三元」

あいかわらずちゅんま(中国麻将)にはまっている自分だが、最近は愛好者も増え、未熟ながらも熱い戦いを繰り広げている。
そんな中、「手軽にちゅんまの手役表を参照したい」という需要が高まり、それを受けハンバート・ハンバート氏(id:humberthumbert)が携帯端末から見られるサイトを作成してくださった。

ちゅんまの手役の読み方と点数、解説がついた十分な内容で、何か迷った時も簡単に調べられる。いつも持ち歩いていた手役一覧の紙もこれでお役ご免。ちゅんま何切る掲示板へのリンクも張ってあって、いたれりつくせりの出来である。
ところで、ハンバート氏と話していて、ちゅんまの手役の分類に話が及んだ。ちゅんまの教則本には、手役を性質によって13の系統に分類した表があるのだが、WEBには見当たらなかったので、下に掲げてみる。

ちゅんま手役分類表
縦=系統、横=ポイント、1246812162432486488
役牌属
(Honor Tile Based)

圏風刻
門風刻
箭刻

双箭刻
三風刻



小三元
小四喜
字一色
大三元
大四喜
シュンツ属
(Chow Based)
一足上がり手系
(One-step-up Hands)



三色三歩高

一色三歩高
一色四歩高


シュンツ手系
(Chow Hands)
一般高
喜相逢
平和

三色三同順
一色三同順
一色四同順


連続系
(Straight Hands)
連六


花竜組合竜清竜




幺九牌
(Terminal Hands)
老少副




三色双竜会


一色双竜会
コーツ属
(Pung Based)
コーツ手系
(Pung Hands)
幺九刻双同刻
双暗刻

ポンポン和三色三節刻
三同刻
三暗刻
全双刻
一色三節高
混幺九一色四節高清幺九
四暗刻

カンツ手系
(Kong Hands)
明槓暗槓双明槓双暗槓



三槓

四槓
チートイ属
(Seven Pairs Hands)







七対子


連七対
色属
(Suit Based)
欠一門
無字


混一色
五門斉



清一色


緑一色
九連宝燈
幺九牌
(Terminal Based)

断幺全帯幺

小于五
大于五
全帯五全小
全中
全大




不靠属
(Knitted Tiles Based)





全不靠
七星不靠



待ち属
(Types of Wait)
辺張
坎張
単釣将
自摸
門前清不求人
和絶張
全求人妙手回春
槓上開花
槓上開花
槍槓和







特別手属
(Special Hands)
花牌四帰一

推不倒
無番和






十三幺

資料は『Wonderful Taiwan Mahjong』(著・張襄玉)158Pの表(英文)に拠った。役名については中国名なので正確に表記されているが、分類についてはizumickが適当に訳した。下に原文を付記しているので、誤りなどあればご指摘願いたい。
日本語の資料としては、『世界麻雀2000国際公式統一ルール』(編・中国麻将競賽規則編写組・麻雀博物館)にも載っていたと思うが、手元にないので分からない。もしかすると『麻雀競技・国際公式ル-ルブック』(Bamboo Mook)にも記載されているかもしれない。
日本麻雀、フリーの棒テン即リー打法に慣れた身にちゅんまはとても新鮮で、打ち込む時間はとても貴重なものである。何度か例会を開いていて、次は6/12ごろを予定しているので、もし興味のある方は、コメント欄などでご応募いただければありがたい。
【参考】