麻雀業界日報(保管)

麻雀業界日報(2003~2005)の保管

ドカント 2003/9/16号

恐らく8月16日発売,350円(冒頭画像参考).「究極の高収入求人マガジン」らしいが,言われるまで求人誌とは気づかない.バビロンズによる渋谷ギャル雀レビューと,MUの小林剛ツアー選手の記事が掲載されているので紹介したい.
麻雀の記事が見られるのは「ギャンブル・チャンス」というお金の儲けかた指南の特集の中.6つの特集のうち2つが麻雀の記事で占められている.
まずはバビロンズの方.「街別ギャル雀(はぁと)カタログ2003 Vol1.渋谷編」と称して,4人のプロ(長村大・黒木真生・二階堂亜樹梶本琢程,敬称略)が渋谷にある以下の6つのお店に点数をつけている.

とはいえ点数は特に意味はなく,お店の紹介が主な内容.フリー麻雀の仕組みについての説明も少なく,雑誌の読者層を考えると,今年の冬頃の「ビッグコミックスペリオール」でやっていた女の子メインの記事のほうが受けそうな気がする.
それにしても,渋谷だけでこれだけのお店がある,というのは驚きだし,それぞれの特徴についてもよく捉えており,読み応えがある.
さて次はMUの記事.「ノーテン知らずの雀士参上!! 麻将連合MU 期待の若手雀士 小林剛(26歳)」と題して,小林ツアー選手へのインタビューを軸にプロ麻雀界の現状についてレポートしている.
記事は出だしから,現状の大会が,参加者から対局料を取ってそれを分配する形で運営されていることを「トップ総取りのギャンブル麻雀の域から脱していない」と指摘するところから始まる.それを糸口に,プロの理想の姿,「スーパーデジタル」と異名をとる小林剛プロのオカルトを排した麻雀観,生活の実態に迫っている.井出洋介MU代表の談話もコラムとして掲載されており,本格的な内容.
2つの記事の関係については不明だが,どちらも誤認や誤解もなく,至って真面目.雑誌では浮いているかもしれないが,麻雀業界からのこういったアピールが見られる事は意義深い.月刊らしいので,来月も注目していきたい.
ところで余談ではあるが,『ブレーメン』の河合克夫がカットを描いている.お好きな方にとっては一見の価値があるかと.
【参考】