麻雀業界日報(保管)

麻雀業界日報(2003~2005)の保管

国際公式ルール・日本麻雀選手権大会@大阪、215名で開催

最近自分が親しんでいる、ちゅんま(中国麻雀)の大きな話題を1つ紹介したい。
中国ルール(正式名:中国麻将競賽規則・通称:国際公式ルール)による日本選手権大会が10月31日に開かれ、会場の大阪・中之島中央公会堂には215名の参加者がつめかけたという。毎日新聞他からの情報。
日本選手権(主催・JMOC、日本麻雀競技組織委員会)は全国規模で開かれた初めての大会で、2002年に日本で開催された「世界麻雀選手権大会」の流れをくんでいる。使用ルールは、中国国家体育総局が制定した「中国麻将競賽規則」、通称は国際公式ルール。

先月31日に開かれたこの大会の会場は、大阪・中之島中央公会堂。開催責任者の一人、木下裕章氏によれば、国の重要文化財である同会場での開催にあたっては、大阪府と入念な打ちあわせ、交渉をおこなったという。(雑誌「麻雀四季報」2004年8月号の記事「『大阪中之島中央公会堂』と麻雀大会」による)。
その努力のおかげか、大会参加者は、中国から招待選手などを含め215人(+黒子1名)、卓数は50卓。国際公式ルールというなじみの薄い大会の参加者としては、異例の規模となった。
大手新聞社の中でこの話題を取り上げたのは今のところ毎日新聞だけだが、女性4名で卓を囲んでいるカラー写真も掲載されるなど、好意的なあつかい。他にもたくさんのプレスが会場を取材に訪れたという。

まだWEBでの公式ページである全雀連(全国麻雀業組合総連合会)には結果などは出ていないが、大会参加者による感想はいくつかアップされている。それぞれ違う面からみた大会の様子が記されており、興味深い。

花摘先生のページは、大会の華やかな雰囲気を伝えている。overdrive氏の方は自戦記になっており、ちゅんまのものとしては大変珍しい。さんたま氏のページの掲示板では、優勝者の情報が掲載されている。
最後に、この大会の意義をまとめると、以下の2点になるだろうか。

    • 北京オリンピックでの麻雀の公開競技採用に向けて、大きな実績を作った。統一組織が日本代表を選びだす下地があることを証明した。
    • 麻雀を通じて、世界の人々と交流する機会を増やした。この大会の上位入賞者は来年オランダで開催される世界選手権大会ヨーロッパ選手権大会の代表選考会も兼ねている。

個人的には、ちゅんまは日本麻雀の息抜きにやる程度だが、まだまだ奥が深く、探究心をそそられるルールだと感じている。愛好者が増えれば、技術や戦術の向上も期待できるだろう。麻雀愛好家として、また業界人として、この成功を祝福したい。
【その他の参考】