麻雀業界日報(保管)

麻雀業界日報(2003~2005)の保管

麻雀と蓮

ところで試合の前に菖蒲園に行ったところ,大賀ハスという古代からの蓮がふくらみかけていた.そこでいささか強引だが,最近話題のグロ画像「蓮画像」にあやかって,WEBで目についたものをとりとめもなく挙げていきたい.

LOTUS SUIT
筒子(ピンズ)は"Circuit Suit"(車輪)もしくは"Ball Suits"(丸)などと英訳されるが,"Lotus Suit"という呼称もある.これは一筒の図案に蓮の花を使用した麻雀牌があったためと思われる.『麻雀博物館大図録』(編・麻雀博物館)には一筒と蓮華との関係を直接言及した部分はないが,フランス製の牌の一筒に非常にそれに近いものがある.
【参考】
Mahjong Oracle
中国の占星術や風水の研究家として有名なDerek Walters氏の著書に『The Fortune Teller's Mah Jongg: The Ancient Game As a Modern Oracle』(占い師の麻雀:現代の神託としての古代のゲーム)というものがある.どうもタロットカードのような麻雀幣を用いて占いを行うようだ.冒頭の画像はそのうち「伍索」のもの.オランダのサイトの説明によれば,「誕生・盛運・花盛り」を意味しているが,同時に「うつろいやすさ,命の短さ」も表しているという.
【参考】
九蓮宝燈・三蓮刻
役満の一つ「九蓮宝燈」には「蓮」の文字がある.「連」(連なる)の雅語的使用と思われるが,これが英語圏に伝われば,「Sacred Lamp of Nine Lotus」といったような直訳も生むことになる(通常は「Nine Gates of Heaven」と呼ばれる).また「三連刻」を「三蓮刻」と表記することもある.
【参考】
一筒撈月(イーピンラオユエ)
一筒で海底自模(ハイテイツモ・最後の牌でツモアガリ)すると「一筒撈月」という特別な役がつく(古役で現在は採用されていない).「撈月」は月を取るという意味で,一筒を月に見立てている.「Mahjong Walker」の解説によれば,

中国の大詩人・李白洞庭湖(どうていこ=琵琶湖の数十倍もある大きな湖)で船遊びをしたとき、冗談で湖面に写った月をすくい取ろうとして船から落ちてしまったというエピソードを踏まえています。

ということだが,ここに蓮の花が咲いていたと思うのは妄想が過ぎるだろうか.