稲光伸二『ナイトクレイバー竜一』 4巻(完結) (ISBN:4091866441)
7月31日発売の最終巻.「週刊ビッグコミックスピリッツ」2003年21号,24号〜33号掲載分を収録.慌しくまとめられてしまったが,いくつかの着想が散りばめられている.
- のっけから立っているシュラの髪.大人になったら更にとんがっていた.
- 聞いただけでマンガンが分かるシュラ.
- ツモる度に1000点を支払う「放血闘牌(ブリーディングデスマッチ)」.
- 小梅登場.チャキチャキしている.
- 「皇帝杯(ザ・ビリオネア)」.賞金は50億円.
- 麻雀に愛される男カイザー.足下には屍累々.
- 空前絶後の擬音「ギャウッ」.相手の手牌もすりかえる.
- 「ina32ch.net」
- 勝利の後でもリュウイチの指に指輪はない.
愛読していただけに残念な終わり方だった.
- キャラ萌えに徹しない限り,一般マンガ雑誌での連載は難しいのか.
- もし着地点が最初から決まっていたのならば,4巻の場面を最初に持っていって,成長時代を後回しにする方法もあったのではないか.
- 高原都知事のような作者お得意のキャラをもっと全面に出してもよかったのではないか.
- 女子が主人公だったらかなりいけたのではないか.
- 「インターフェイス」のように別の視点からアプローチするのも.
もやもやは晴れないが,ここで一区切り.恐らく作者の一番長い作品になったはず.めでたい.