麻雀業界日報(保管)

麻雀業界日報(2003~2005)の保管

麻雀マンガリバイバル

「見下げ果てた日々の企て」の管理者にして,クレバーな麻雀打ちであるスズキトモユ氏.氏が担当するExcite内のコンテンツ「ニュースの本棚」,最新号は「『名作リバイバル』現象を斬る!」と題して,昨今ブームのリバイバルマンガを鬼のように紹介している.
そこで本紙も便乗して,「リバイバルされた麻雀マンガ」についていくつかご紹介したい.ただし,スズキ氏の「リバイバル」定義はほとんど守ることができないので,その点はご勘弁のほど.

◇『スーパーヅガンアダルト』(片山まさゆき/「近代麻雀オリジナル」2001年8月号〜)
「ツカンポの花」「づぎゃん」などの流行語を生み出し,アニメにまでなった麻雀マンガの金字塔『スーパーヅガン』の続編.豊臣君をはじめ,昔の仲間は歳を取ったことになっているが,やっていることは昔と変わらない.現在も連載中.時事ネタの選択に疑問符のつく回もあるが,安定して楽しめる「近代麻雀オリジナル」の柱.
◇『凱風童子』(VIRLMAN/「近代麻雀」2003年9月1日号〜)
中村光信名義で描いていた『帝王少年』の前編と思われる連載作品.共通点は「ホエホエ」という麻雀のできる犬が登場するだけだが,今作で生まれた赤ん坊が,長じて『帝王少年』の主人公になるのではないかと憶測してリストに加えておく.しかし15日発売の「近代麻雀」に載っていなかった.打ち切りの可能性も十分ありそう.
◇『アンダーグラウンド』(大武ユキ/2000年に全1巻刊行)
アフタヌーン」で連載されていた異色のサッカーマンガ『我らの流儀』の続編.高校でサッカーをやっていた主人公の一人加納が,大学に入って麻雀をやっている.クールだが,どうしようもなく麻雀の暗い部分に引っ張られていく加納の姿は読み応えがあり,個人的にはこちらの方が好み.麻雀を覚えるきっかけになったエピソードも収録.
◇『3/4それから』(ほんまりう・単行本未刊)
自分のベスト麻雀マンガ『3/4(よんぶんのさん)』の続編.事故のために元気をなくしていた堀場の息子(親父の代わりに麻雀で生活費を稼いでいたくらいで,センスは抜群)が,新聞配達員になっていた魚地の指導で本格的な麻雀を覚えて,タイトル戦に挑む.やがて苦境に陥った息子の代わりに堀場が….かつての登場人物が出てくるだけで大感激だったが,いまだ単行本化されず.「鬼門会」がまずかったという説もあり.
阿佐田哲也作品
これは「リバイバル」というよりは原点といった方が正しいかもしれない.言わずとしれた「麻雀の神様」で,この人なくして麻雀マンガはなかった,というのも決して過言ではない.マンガ化された作品は数知れず,現在も『凌ぎの哲』『雀聖十番勝負』の2作品が連載中.
別の意味で言えば,阿佐田哲也を超える作品はまだ出ていないということであり,これは現在の業界の置かれている状況とも関わってくるような気がする.

簡単に紹介したが,他にも続編にあたる作品は多々あると思われる.情報をお持ちの方はお教えいただければ幸いである.
最後に,上記の情報を書くにあたっては,「漫画に関するWebページOHP」とその掲示板「ザ・掲示板」に多くを依った.深く感謝したい.
【参考】