平成の牌声
『昭和のコマおと』(加藤治郎・ISBN:4010643471)読了.将棋界の生き証人による,肩のこらない歴史読物といった趣.麻雀への言及は,「棋士の気分転換」という一段にあり,彼がマージャンに出会ったのが昭和の2,3年ごろだったこと,東京より先に九州方面で流行してらしいことなどが語られる*1.しかし何よりも心に残ったのは,冒頭の「将棋ごころ」であり,
将棋を指すようになったあと,いつ「将棋ごころ」がつくかが,棋力が伸びるかどうかの重要なポイントになる. (11ページ)
という一文は,将棋を麻雀に置き換えたとき,大変示唆に富むものである.
【参考】
- 「麻雀随筆」の最新号「麻雀の社会的意義」.筆者(麻雀くん氏)の文章には,どこかとぼけた風があって,堅苦しそうな文章でもすんなり読むことができる.: http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200405260600000000117339000
- 1996年ごろのPCソフト「時事麻雀」.脱衣麻雀をしながら時事問題が学べるらしい.作画の「猫賀じゅん」って昔ばんがいちで脱いでたな,美人美少女マンガ家という肩書きで.: http://www.dsk.ne.jp/dsk/title/dsktitle-jj.html
【ごあいさつ】
悲しみの上に悲しみを重ねて,今年の春は寂しいものだった.明るい話題を書くための心躍りが,ようやく胸裡に萌してきたようなので,ぼちぼち再開.メールにて情報をいただいた方には心から感謝すると共に,必ず記事にすることを明言したい.