麻雀業界日報(保管)

麻雀業界日報(2003~2005)の保管

平成の牌声

昭和のコマおと

『昭和のコマおと』(加藤治郎ISBN:4010643471)読了.将棋界の生き証人による,肩のこらない歴史読物といった趣.麻雀への言及は,「棋士の気分転換」という一段にあり,彼がマージャンに出会ったのが昭和の2,3年ごろだったこと,東京より先に九州方面で流行してらしいことなどが語られる*1.しかし何よりも心に残ったのは,冒頭の「将棋ごころ」であり,

将棋を指すようになったあと,いつ「将棋ごころ」がつくかが,棋力が伸びるかどうかの重要なポイントになる. (11ページ)

という一文は,将棋を麻雀に置き換えたとき,大変示唆に富むものである.
【参考】

【ごあいさつ】
悲しみの上に悲しみを重ねて,今年の春は寂しいものだった.明るい話題を書くための心躍りが,ようやく胸裡に萌してきたようなので,ぼちぼち再開.メールにて情報をいただいた方には心から感謝すると共に,必ず記事にすることを明言したい.

*1:旺文社文庫版・106ページ