麻雀業界日報(保管)

麻雀業界日報(2003~2005)の保管

ご奉仕する雀

先週最終7巻が発売された『東京ミュウミュウ』も,この類だ.「ご奉仕するニャン」というフレーズが一人歩きして,「ネコミミ-メイド」ラインに属する萌えマンガだと思われている節がある.実際のマンガは,思いの強さが地球を救い,味方も敵をも救うということがはっきりしていてすがすがしい.しかし麻雀業界人にとっては,西原理恵子が描く「東京一夫」の元ネタとしてもっぱら認知されているのではないか.
「東京一夫」は毎月9日発売の雑誌「近代麻雀オリジナル」に連載中のエッセー「たぬきの皮算用」(文・山崎一夫、漫画・西原理恵子)に登場したキャラクター.初出は2002年の12月号で,山崎一夫のイメージチェンジの為に生み出され,脇には「私の(それなりにやってきた)10年を台無しにするキャラ」と注釈がつけられている.その言葉通り意欲的というよりは無謀な挑戦に近く,雑誌の読者層からも純粋な子供達からも総スカンを食らわせられる危険性をはらんでいた.その分破壊力はあったらしく,2003年の1月号にも若干表現を変えて再登場している.また,アシスタントの愛ちゃんに苦労してトーンを削ってもらったという裏話も披露されている.最近の登場はないが,トラウマ愛すべきキャラクターとして記憶に残る1人だ.
「ご奉仕する雀」ということで,雀が出てくるマンガを考えていたのだが,殆ど記憶にない.唯一記憶にあるのが甘夏真琴の「雀じゃん」で,あらすじは「助けた雀の恩返し?で100人とヤリまくらないと子供に変身したまま戻れなくなってしまった主人公が,紆余曲折あって彼女とヨリを戻すが,今度は過剰サービスでイチモツが2つついてしまったがハッピーエンド」というもの.書いてみても何だかよくわからないが,自称が「ボク」の幼馴染の彼女,とても独創的な女子の制服など,魅力にあふれる1冊だ.
【参考】