麻雀業界日報(保管)

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2004麻雀流行語大賞は「千式麻雀」

izumickが勝手に選ぶ2004麻雀流行語大賞は「千式麻雀」の頭上に輝いた。考案者のヒロタシ氏(id:hirotashi)には、mixiコミュニティ「千式麻雀」が贈られる。その他のノミネート作品とともに、簡単に紹介していきたい。


【大賞】千式麻雀(せんしきまーじゃん)
今年もっともブームを巻き起こした麻雀ルール。

  • 南場で、アガった人もしくはテンパイした人がトップになった場合のみ終了。
  • トップ1人のみが1勝、他3人はともに0勝

というシンプルなルールは、当初盛り上がるとは予想されていなかった。
しかし遊んでみると、スピーディな展開、駆け引きの妙、アガラス・アガサンなどの排除による面白さは想像をはるかに超え、あっという間に麻雀サイト管理人の間に広まっていく。

9月には初めての大会が開かれ、その後も例会が続いている。その中で幾つかの問題点が抽出され、議論が進んでいる。より面白く自由なゲームの確立に向け、来年も活発な活動が行われるのは間違いのないところであろう。文句なしの大賞に推したい。

その他のノミネート語は以下の通り。

【第1位】北四巡(ぺーよんじゅん)
北を4巡目に切ること、あるいは北を4巡続けて切ること。類似品として、3巡目にカンをする「姜尚中(カンサンジュン)」もある。
【第2位】オバカミーコ
マンガのタイトルにして主人公。『オカルティ』で失った(一般ファンの)人気を取り戻すべく、片山まさゆきが大奮闘したその象徴。
【第3位】ロンロン・らいぶ雀!
プロ団体が運営参加しているネット麻雀。リアル麻雀を中心にした活動は変わらないが、ネットにも多くのファンを求めたという意味で画期的。
【第4位】オカルトバスターズ
こちらは「月刊プロ麻雀」誌から誕生した言葉。デジタル雀士を自認する3人のプロが、麻雀にはびこるオカルトを退治すべく結成したユニット。ある程度のインパクトを残した。
【第5位】ハンゲ
ゲームコミュニティ「ハンゲーム」の麻雀。今年ブレイクし、東風荘に次ぐ第2のネット麻雀の地位を確かなものにした。2ちゃん麻雀板のスレの伸びでは既に東風をしのぐ。
【第6位】小雀鬼(しょうじゃんき)
コスプレ麻雀店「LittleMSN」で働く女の子たちの愛称。ネットで大変な評判を呼び、彼女たちの日記も多くのオタの心を捉えた。麻雀業界では、浅見先生が行ったということでちょっとした騒ぎに。
【第7位】DVD
雑誌「近代麻雀オリジナル」「近代麻雀ゴールド」にDVDが付録として付くようになった。内容はおいといて、100円値上げしたことによる反発が一部で巻き起こった。
【第8位】シュルル・スポッ・ゴクン
2004年最大の電波麻雀マンガ「花引き」に登場する擬音。昭和礼次郎の投げた手裏剣が花引きヴォルガ竹之丞の正の運気によって向きを変え、礼次郎の口に放り込まれた時に発せられた。
【第9位】遅刻ワイド
日本一の天牌サイト「It"sマジカルワイド」を運営するマジワー氏の特技。自身の卒業を記念した麻雀大会に2時間遅刻してくるという離れ業は、多くの人の心胆を寒からしめた。
【第10位】キン
ポン・カンに続く第3の発声。2ちゃん麻雀板「同じ牌5枚ずつで麻雀をやったら」で考案された。お察しの通り、同種の牌が5枚そろったら「キン!」と発声するものである。

冒頭でも述べたとおり、自分の個人的な印象によって選んだので、偏りがあるのは避けられない。また2004年の麻雀業界の事件・10大ニュースなどは、きっと他の人がやってくれるに違いない。他力本願しつつ、この記事を終えたい。