TV麻雀 昇段対局〜4人打ち
昨年のクリスマス前ごろに発売されたTVゲーム.エポック社の「体感ゲーム」シリーズの一つで,牌の形をしたジョグ・コントローラーを操作して遊ぶ.シンプルで簡単に楽しめるし,すぐリセットできる,どこか懐かしいゲームだった.プレゼントにいい感じ.
「TV麻雀」はエポックが出している「体感ゲーム」シリーズの1つ.本体にソフトが内臓されており,本体に電池を入れ,TVの入力端子と付属のケーブルで繋いでスイッチを入れれば,すぐにスタート画面が写る(下図1参照).
スタート画面
操作は本体表面のコントローラーで行うが,左側のイーピンが回転するジョグ・ダイアル,右側のチーピンがそれぞれポン・チー・ロンなどのボタンとなっており,操作は簡単.ゲーム中でも,仕掛けができる牌が捨てられた場合は,必ずプレイヤーの操作を待つようになっており,麻雀初心者でもあわてる必要はない(下図2参照).
コントローラー.
ゲームには自由に対戦相手・ルールを決める「フリーモード」と,一定の条件をクリアして進んで行く「昇段モード」がある.「フリーモード」の対戦相手は以下の通り(☆の数は強さを表す).
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- 銀ちゃん(☆) …上家のみ
- オンリー慎也(☆) …対面のみ
- アイドル ミユ(☆) …下家のみ
- マイちゃん(☆☆) …天才麻雀少女
- 藤吉和尚(☆☆)
- デビッチ(☆☆) …サッカー選手.
- ボブ三郎(☆☆) …プロレスラー志望
- 女子アナ 杏子(☆☆☆)
- チーママ 志乃さん(☆☆☆)
- 税理士 一枝義彦(☆☆☆☆)
- 小百合姐さん(☆☆☆☆) …未亡人
- 吉良の茂吉(☆☆☆☆)
- アフロ(☆☆☆☆☆)
- 雀熊の慶児(☆☆☆☆☆)
- リカちゃん(☆☆☆☆☆) …プロ雀士
各キャラクターには「リーチが早い」「一発消しの鳴きを入れる」「役満がやたらと出る」などの性格付けが施されているが,概して勝ち味が遅く,テンパイを先に入れることを心がけていれば負けることはあまりない.
ルールは昔風のものが採用されており,「30,000点持ちの30,000点返し」「クイタンの20符あり」「30符4ファンは7,700点」「オーラスのアガリやめなし」など基本に忠実である.もちろん細かいルールを変更することも可能(下図3参照)
ルール設定画面
「昇段モード」には10級から10段を経て師範までの22段階があり,ゲームでトップを取り,なおかつ条件をクリアした時に昇段.
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- ハンチャン1回の間全てマンガンでアガる(9段)
- ハンチャン1回の間一度も流局しない(10段)
などの条件は厳しいものがあるが,達成すると「師範」に認定され,条件を選択することができるようになる(下図4,5参照).
条件表示と師範認定
とにかく簡単に,気軽に遊ぶために作られたゲームで,奇をてらった所はないが,オーソドックスなルールで飽きが来ない.上達の道具として使うにはちと厳しいものがあが,暇つぶしであれば問題ない.
また,成績は本体に自動で保存されるので,失敗したらすぐリセットかけられるのも魅力的.昔のゲームは皆そうだったよな,と懐かしい気分になる.
現在の実売価格は\4,300-前後,別売りのACアダプタが\1,600-程度.もう少し安ければ爆発的に売れるような気がするが,贈り物,特に子供や手持ち無沙汰の年輩者への用途は十分に満たせる.大会の景品としても一定の需要がある筈なので,末永く販売してもらいたい商品である.
Let's Play Mahjong
【参考】
